GNATemulator

GNATemulatorは、ターゲットエミュレーションに使用できるツールです。

オープンソースマシンエミュレータ/バーチャライザQEMUテクノロジをベースにしたGNATemulatorツールを使用すると、ターゲットアーキテクチャのコードをコンパイルし、ターゲットオブジェクトコードからネイティブ命令に変換して、ホストプラットフォーム上で実行できます。実際のボードを使用しなくても、テスト環境が利用できるため、効率化、コストの低減化が図れます。

エミュレータには2つの種類があります。 1つ目は、開発するハードウェアの代わりとして使用し、時間の正確性が要求される検証に利用され、このエミュレータは一般的に高価で、実行速度は速くありません。 2つ目のエミュレータであるGNATemulatorは、時間の正確性はありませんがターゲットボードシミュレータとして利用できます。
そのため、全てのテストに使用できませんが、開発ならびに検証中にターゲットコードを早い段階から実行できる、効率的でコスト効率の高い手法と言えます。 ハードウェアがまだ入手できない、あるいは、ハードウェアが十分に揃わない段階でも、実ターゲットとネイティブ環境との差はありますが妥協案となります。

特長

容易にアジャイル開発への応用

GNATemulatorは、組込アプリケーションコードのテストを自動化できるため、アジャイル開発で継続的インテグレーション技術を使用できます。 複数のGNATemulatorを同時に起動して、テストを並列化して行い効率を上げることができ、GNAT Proツールセットに統合されているため、デバッガやGNATcoverageコードカバレッジ解析ツールなど、他のAdaCoreツールと供に使用できます。

強力なエミュレーション機能

GNATemulatorインターフェースを利用して、独自のデバイスをエミュレーションするシミュレーション環境を構築できます。 また、ハードウェアの一部をエミュレーションして、GNATemulatorをターゲットプラットフォームとして使用可能です。

高い費用対効果

GNATemulatorは、ハードウェアコストとメンテナンスコストの削減が可能です。サーバに実装されているエミュレータでユニットテストと機能テストを実行できるため、実ターゲットは統合テストにのみ必要です。 そのため、実ターゲットハードウェアを入手する前に、ターゲットのコードの作成やテストを開始できます。

生産性の向上
GNATemulatorはサーバに実装して、エンディアンやアセンブリコードなどの詳細を考慮しながら、実ターゲットのテストを作成できます。 そのため、テスト開発の生産性が向上します。 最適化された効率的なGNATemulatorは、通常ターゲットよりも強力なホストプラットフォームで実行されるため、実ターゲットより高速でコードが実行できます。