こんにちは。採用担当の吉野です。
6月に入り、今年は例年以上に梅雨入りが遅く夏の到来を思わせる暑さが続いている某日、
ITAの新横浜本社ビル5Fアジャイルワークエリアに横浜市港北消防署より講師をお招きして、
AED(自動体外式除細動器)の使用方法や心肺蘇生法などの救命講習会が開催されました。
実際、ITAでも業務中に突然倒れて救急車で病院に運ばれた方もいるため、
今回の講習会で救急車が到着する少しの間でも何かできることはないか、と
救命処置の練習用マネキンを前に心臓マッサージ(胸骨圧迫)を行ったり、AEDを使用して
自分の目の前で突然人が倒れたときを想定した実技も行われました。
いくつか雑学として講師の方に教えていただいたことで、印象に残っている点としては、
・横浜市全体では25万件/年の救急電話があるが、
横浜市として所有している救急車は90台しかないこと。
横浜市の中でも比較的大きい港北区(人口が1番多く、面積は5番目の広さ)でも救急車は6台しかないこと。
→本当に必要な人に必要なときに利用できるようにしてほしい
・AEDは心臓が完全に止まっている人には効果がなく、
けいれんにより心臓のリズムが乱れている人に有効であること
→AEDは電気信号で乱れているリズムを正常に戻す役割があるため、
そもそも心臓が完全に止まっている人には使えない。
・従来心肺蘇生は、「心臓マッサージ+人工呼吸」をセットで行うと良いと思われていたが、
人工呼吸に関してはできる場合で良い。
→コロナ禍を経た今は心臓マッサージで酸素の含まれた血液が十分に体中を巡っていれば
無理に人工呼吸は行わなくても良いというガイドラインに変更された。
・救命処置は1人ではなく、必ず他の誰かに助けを求めてチームで対応すること
→1人は119番、1人はAEDを探して来る人、もう1人は救急車到着まで心肺蘇生を続けること
(交代しながらでもOK)

実際に体験した社員からは
・心臓マッサージはリズムよく1分間に100~120回、胸が約5cmほど沈むまで押すことが必要で、
こんなに大変だとは思わなかった
・AEDのパッドの貼り方を事前に知ることができて良かった
など、講習会を受けたからこその大変さや発見を得たようでした。
まだまだ書ききれないほどのたくさんの情報を学ぶことができました。
オフィスはもちろんですが、通勤の電車やバスの中、
もしくは歩いている際など、いつどんなときに発生するのかわからないので、
事前に心の準備ができる救命講習は非常に有意義な時間となりました。

