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冷凍自販機にキャッシュレス決済を取り入れるメリットは?導入コストも紹介

自販機で普及が進むキャッシュレス決済は、購入者だけではなく、自販機オーナーにとってもさまざまなメリットがあります。

この記事では、冷凍自販機の購入を考えている方やすでにお持ちの方向けに、冷凍自販機のキャッシュレス決済の導入メリットやコストを紹介します。ぜひ新たな販路として検討してみてください。

冷凍自販機とは?キャッシュレス決済は導入可能?

冷凍自販機の登場により、冷凍した食品を自販機で販売できるようになりました。これにより、コロナ禍で売上が落ち込んだ外食産業での需要が増え、冷凍自販機の販売台数は年々増加傾向にあります。

ここでは冷凍自販機について紹介するとともに、コロナ禍で伸びたキャッシュレス決済の種類について詳しく確認します。

冷凍自販機は普通の飲料自販機とは違う?製品情報を紹介

容器規格がある程度決まっている飲料製品に比べ、冷凍食品は中身によりサイズが異なります。そのため自販機で冷凍食品を販売するのは難しいとされてきました。しかし現在では、螺旋状ストッカーの開発により、さまざまな大きさの冷凍食品が取扱い可能です。

取り扱う現金の種類は、飲料自販機も冷凍自販機もそれほど違いはありません。キャッシュレス決済を導入する場合、自販機の種類を問わず、決済端末が別途必要になる機体が多いです。

決済端末で扱えるキャッシュレス決済の種類

冷凍自販機でキャッシュレス決済を導入する場合、決済端末を後付けする必要があります。以下の表は、主要なキャッシュレス決済の種類とブランドです。

キャッシュレス決済の種類   主なブランド
QRコードAlipay・WeChatPay・LINE Pay・楽天 ペイ・PayPay・auPay・メルペイ・d払い・J-Coin Pay
電子マネー:交通系ICカードSuica・PASMO・Kitaca・TOICA・manaca・ICOCA・SUGOCA・nimoca・はやかけん・PiTaPa
電子マネー:流通系ICカードnanaco・WAON・楽天Edy・iD・QUICPay・PASELI

取り扱える種類やブランドは、契約する決済サービス各社により異なります。

例えばアイティアクセス株式会社が提供するクラウド型決済サービスでは、上記に記載した電子マネーとQRコードすべてに対応しており、自販機向けキャッシュレス決済サービス取扱いブランド数においては業界トップクラスを誇ります。

キャッシュレス決済付き冷凍自販機を設置して得られるメリット

冷凍自販機へのキャッシュレス決済の導入は、まだ始まったばかりです。そのため、具体的なメリットや効果がわからず、追加費用を掛けてまで導入すべきか悩む方も多いのではないでしょうか。

そこでここでは、冷凍自販機にキャッシュレス決済機能を導入する5つのメリットを紹介します。自販機にありがちな悩みも解消できますので、ぜひご確認ください。

24時間販売ができる

冷凍自販機にキャッシュレス決済を導入すると、24時間商品を販売することが可能です。

例えば、現金決済のみ対応の自販機では、釣銭切れ等により販売停止のリスクが考えられます。しかし、キャッシュレス決済を導入すれば、現金利用の割合が減り、釣銭切れになる可能性が低くなります。

さらに、例え釣銭が不足している場合でも、キャッシュレス決済での販売機会は損なわれません。キャッシュレス決済を導入することで販売が続けられる点は大きなメリットです。

人件費が掛からない

店舗とは異なり、冷凍自販機でのキャッシュレス決済は顧客が自身で決済を行う非対面決済です。無人販売にあたるため、レジに掛かる人件コストが掛かりません。さらに、キャッシュレス決済のみの販売に限定すれば、釣銭の補充作業も不必要となります。

また、後述するキャッシュレス決済と連動する自販機遠隔管理サービスを利用することで、自販機を開けて確認しなくても、売上や在庫数を知ることが可能です。そのため、在庫確認や釣銭補充のための人件費の削減が期待できます。

決済方法が増える

キャッシュレス決済を冷凍自販機に導入することで、現金決済以外を利用する顧客を新規獲得できる可能性が高まります。

経済産業省のレポートによると、キャッシュレス決済の利用率は年々増加傾向にあります。また、国や企業とのキャンペーンでさらに利用者が増えると考えられます。近年では電子マネー等に振替可能なマイナポイントへの申込が殺到し大きな話題となりました。

また、海外でも使用されているキャッシュレス決済を導入することで、日本円を持っていない外国客でも支払いがしやすくなり、インバウンド消費による売上アップも期待できます。

クラウドで売上状況の確認が可能

キャッシュレス決済と切り離せないサービスとして、自販機遠隔管理サービスがあります。このサービスはインターネット上のクラウドシステムにより、リアルタイムで売上の状況が確認できるものです。

そのため、売れたかどうかわからないまま自販機を開け、在庫確認や売上チェックを行う煩わしさが少なくなります。

また、データとして売上状況や売れ筋商品がわかるため、顧客のニーズや動向を把握しやすく、販売戦略も立てやすいです。

高額紙幣の非対応をカバーできる

キャッシュレス決済を導入することで、自販機にありがちな高額紙幣が使えないデメリットをカバーできます。

冷凍自販機で使用できる金銭は、硬貨と千円札のみの機体がほとんどです。そのため、飲料よりも高額商品を扱う冷凍自販機では、顧客が十分な千円札を持っていなければ購入できない機会損失が多いです。

しかし、キャッシュレス決済機能の追加により、顧客の持つ紙幣の種類に依存する販売方法から抜け出すことができます。

キャッシュレス決済対応冷凍自販機の導入コスト

冷凍自販機を設置するには、さまざまな費用が掛かります。ここでは冷凍自販機とキャッシュレス決済に掛かる費用を紹介しますので、ぜひ導入時の参考にしてください。

冷凍自販機の費用

冷凍自販機の運用に一番大きな費用が掛かるのは、冷凍自販機本体の価格です。初期費用を安く抑えたい場合は、購入ではなくリース(レンタル)する方法もあります。

さらに、電気代や配送設置費用も掛かります。具体的な費用を表にまとめましたので、ぜひ導入の参考にしてください。

冷凍自販機に掛かる費用価格の目安
自販機本体購入費用:150万~200万円
リース費用:3~5万円/月
外装ラッピング塗装(オプション)約10万円
電気代7,000円~9,000円
配送・設置費用約25,000円
※ただし、設置場所によってはコンクリート板(1枚3,500円~)を別途敷く場合もある

上記以外にも、中古の冷凍自販機を購入するという選択肢もあります。費用が大幅に削減できますが、欲しい機体が見つからなかったり、経年劣化による故障リスクも考慮する必要があります。

冷凍自販機を運用するコストに加え、キャッシュレス決済を導入する費用は別途掛かります。

キャッシュレス決済対応オプションの費用

冷凍自販機にキャッシュレス決済機能を導入する場合、さまざまな費用が掛かります。売上管理や在庫のチェックができる「自販機遠隔管理サービス利用料」や電子マネー等の「決済手数料」について、以下の表で目安を確認してみてください。

キャッシュレス決済対応に掛かる費用費用
決済端末代金取扱い可能なキャッシュレス決済の種類や機能による
自販機遠隔管理サービス利用料サービス内容による
キャッシュレス決済サービス料約1,200円~/月
決済手数料売上の約2%~
売上振込手数料無料~300円前後/回

一般的なキャッシュレス決済手数料は3%〜5%が相場ですが、アイティアクセス株式会社が提供する決済サービスでは2%〜が可能です。条件により異なりますので、ぜひお問い合わせください。

冷凍自販機のキャッシュレス決済を導入しよう!

将来的に大きな需要が見込まれるキャッシュレス決済。この新たな決済に対応することで、冷凍自販機オーナーには多くのメリットが生まれます。しかし、メリットを最大限に得るためには、キャッシュレス決済の取扱いブランドが多いサービスを選ぶ必要があります。

アイティアクセス株式会社の決済端末/サービスは、キャッシュレス決済の取扱いブランド数が業界トップクラスです。詳しい情報を知りたい自販機オーナー様は、ぜひお問い合わせください。