GNAT Pro for Rust
GNAT Pro for Rust
クラス最高の信頼性とサポート、Rust 言語対応
GNAT Pro for Rustは、クリティカルな組込Rustアプリケーションに安定性、セキュリティ、信頼性を提供します。
GNAT Pro for Rustは2023年7月には、一部のお客様向けに初期リリースを提供しており、x86_64 LinuxおよびLinuxクロスターゲット向けのコンパイラ(rustc)、ビルド・パッケージ・マネージャ(cargo)、デバッガ(gdb)を提供しています。GNAT Pro for Rust 25が正式にリリースされると、gprbuild(AdaCoreのビルダ)と統合され、より多くのプラットフォームをサポートし、Ada-Rust双方向で利用できる様になります。
安定性
GNAT Pro for Rustは、最新の機能強化を取り入れたアップデートを毎年提供します。その結果、安定し、テストされたRustツールチェーンとなり、今後、長年にもわたって使用可能となり、サポートも提供されます。
産業用途のツールチェーンを構築し、その品質を保証するのは、驚くほど多くの作業が必要です。私たちは、更新された機能拡張を慎重かつ思慮深く安定したベースに統合して、テストを行い、安定した変更のみを含めることで、使用時の問題点を最小限に抑えています。産業用ツールチェーンを使用 するということは、厳しい産業要件を念頭に置いて構築・検証されたツールを使用することを意味します。
GNAT Pro Assurance for Rust では、Ada/C/C++向け GNAT Pro Assurance と同様のメンテナンス保証をお約束いたします。
GNAT Pro Assurance【日本語ページへのLink】
セキュリティ
GNAT Pro for Rustは、 再現可能なビルドシステムを使用して構築されています。全てのビルドは管理され、最初から最後まで依存関係が既知であるものを使用できます。
ISO 9001ならびにNIST SP 800-171 の SLSA Build Level 3 に準拠しているため、AdaCoreのソフトウェアに改ざんはなく、ソースまで安全にトレースできます。GNAT Pro for Rust 納品時には、ソフトウェア部品表を含むセキュリティ関連のドキュメントが提供されます。そのため、GNAT Pro for Rustを構築するために使用した、すべての依存関係のバージョンを確認することができます。また、発見されたセキュリティの脆弱性については、AdaCoreはすみやかに透明性をもって報告いたします。
GNAT Pro Assurance
GNAT Pro Assurance for Rustは、クリティカルアップデートと既知の問題レポートが含まれたツールチェーン全体のブランチを、必要な期間、継続的に提供します。必要であれば、何十年でもサポートする用意があります。
開発済のソフトウェアは、新しい要件に対応するために、長期保守、更新が必要です。そのため、コード生成に問題が発生した場合でも、現在使用しているバージョンでコンパイルする必要があります。GNAT Pro Assuranceのサステイナブル・ブランチ・サービス(バージョン固定)は、製品の安定性を保証するために、バージョンを変更せずに問題を修正することを保証します。
GNAT Pro Assurance for Rust では、Ada/C/C++向け GNAT Pro Assurance と同様のメンテナンス保証をお約束いたします。
サポートターゲット
GNAT Pro for Rust は、一般的な組込プロセッサや RTOS をサポートしています。
現在サポートしているプラットフォームは以下の通りです:
最終的には、GNAT Pro for Rustのプラットフォーム・サポートは、他のGNAT Proサポート言語と同等になります。そして、お客様が必要とされるプラットフォームに対応する用意があります。
エキスパート・サポート
GNAT Pro for Rustは、AdaCoreのサポートとともに提供され、製品の開発・保守を担当しているエンジニアであるエキスパートが対応いたします。サポートは、AdaCoreのビジネスモデルの重要な部分であり、真剣に取り組んでいます。
GNAT Pro Assurance for Rust では、Ada/C/C++向け GNAT Pro Assurance と同様のメンテナンス保証をお約束いたします。
相互運用性
GNAT Pro for Rustは、Rustコードを既存のAda、C、C++プロジェクトに統合する準備ができています。マルチ言語ビルダにより、1つのコマンドでシームレスなハイブリッド言語プロジェクトのビルドが可能です。さらに、自 動バインディング生成機能にも取り組んでおり、これらの言語で記述されたAPIを他の言語で利用できるようにし、混合言語の制御フローを簡素化します。そのため、どちらの言語のメモリ安全性保証も犠牲にすることなく、RustとAdaを統合することができます。
安全規格認証に関して
AdaCoreの製品は、要求の厳しいセーフティ・クリティカルな業界のニーズに対応するために使用されます。航空(DO-178)、鉄道(EN-50128)、宇宙(ECSS-E-ST-40CおよびECSS-Q-ST-80C)などの安全規格認証に対応するために、GNAT Pro for Rustを開発しています。ロードマップには、Ada用GNAT ProやC/C++用GNAT Proと同様に、言語ライブラリ(libcoreのサブセットなど)の認証、ソースからオブジェクトへのトレーサビリティスタディ、コンパイラの認定が含まれます。
Rustについて
Rustは、性能と安全性を重視
して設計されたプログラミング言語で、信頼性が高く効率的なソフトウェアを構築できるように作られています。その構文は、CやC++のバックグラウンドを持つ人にとって理解しやすく、かつ、Adaと同様、安全な並行処理、脆弱性の防止、メモリ管理など、コードの安全性に重点を置いています。
AdaCoreは25年以上にわたり、セーフティ・クリティカル、ミッション・クリティカルな業界のニーズに応えてきました。AdaCoreは当初、長寿命でセーフティ・クリティカルな認証済みソフトウェアの開発に特化して設計された最先端のプログラミング言語であるAdaに重点を置いていました。長年にわたり、Ada言語に加えて、形式検証可能なSPARK(Adaのサブセット)、C、C++に対応し、今、Rust対応を開始しました。AdaCoreはRust Foundationのメンバーであり、Rustがセーフティ・クリティカルなソフトウェア分野で成功するよう尽力しています。
※本資料は、AdaCoreのサイトを意訳したものです。原文は以下をご参照下さい。
【AdaCore GNATPro for Rust】
※©2012 Rust Foundation Rust ロゴはCC BY 4.0 にて許諾されています。