連載コラム ~QUICに続く道~
Visuality Systems
連載コラム
~QUICに続く道~
はじめに
あなたが今まさに読んでいるこの文章を含め、インターネットを介して様々なコンテンツを取得し、また自分で発信することが可能です。そしてトラフィックは日々増大・複雑化していき、インターネットの利用には、より高速でより安定したWeb接続が必要とされてきました。
このインターネットの代名詞とも呼べるHypertext Transfer Protocol (HTTP) は、TCP/IP の上で動作するアプリケーション層プロトコルであり、World Wide Web でのあらゆるデータ交換の基盤として確立しており、HTTP/0.9、HTTP/1.0、HTTP/1.1、HTTP/2 および HTTP/3 の 5 つの安定したバージョンが存在しております。
最新のHTTP/3 では従来のTCP/IPベースからUDP/IPベースのQUIC プロトコルに変更されており、HTTP/2 over QUIC とも表現されます。
そしてこのHTTTP/3の目的は、HTTP/2までのTCP/IPベースでは対処できなかった問題を根本から解決し、高速で信頼性の高い安全な Web 接続を提供することでした。
ここでは、このQUICがなぜ必要になったのか、またQUICの今後の展望はどのようなものとなるかを述べさせていただきます。