GNAT Pro開発環境でRustの対応を発表

高信頼かつ認証取得可能なRustを用いた組込ソフトウェア開発を実現

AdaCore（ ソフトウェア開発と検証ツール・プロバイダ ）は、GNAT Pro for Rustの初期リリースを発表しました。AdaCoreのGNAT Proツールスイートを用いて安定性、安全性、信頼性を確保し、かつ、サポートが提供されるRustを用いて安全規格認証ならびにセキュリティ認証が取得できる組込アプリケーション開発が可能になります。

産業分野のアプリケーションでは、Rustへの関心度が高く、急速に普及しつつあります。しかし、航空宇宙、防衛、自動車など、セーフティ/セキュリティ・クリティカルな分野では、認証取得が必須なソフトウェア開発にRustを採用することは極めて困難でした。その理由は、Rust、関連ツール、ランタイム環境が改訂されても、ソフトウェアの定期的なアップデート、保証が提供されてきませんでした。さらに、この分野では、Rustとツールのセーフティ/セキュリティ・クリティカルな業界のニーズに合わせた製品サポート、ならびにツールチェーン・バージョンの長期サポート、かつ、広範な組込プラットフォームのサポートが要求されています。

GNAT Pro for Rustでは、言語などの改訂はもとよりサポートも提供されます。このプラットフォームは、Rustプログラミング言語と関連ツールのアップデートが、他の言語と合わせて毎年実施され、セーフティ/セキュリティ・クリティカルなアプリケーションの特定のニーズに応える幅広い組込プラットフォームのサポートも提供されます。

GNAT Pro for Rust は、商用製品開発向けで、オリジナルの状態を保持しながら提供されるツールチェーンです。GNAT Pro Assurance （認証取得対応）を用いると、必要なソフトウェアのバージョン固定（Sustained Branch）を含めた長期サポートが提供されます。 最後に、すべての GNAT Pro サブスクリプションには、AdaCore のプロフェッショナル サポートが付属しており、製品開発/保守担当が直接お客様の問題に対応いたします。

AdaCoreの最高製品責任者であるQuentin Ochemは、「当社のお客様で、Rustを使用したいという強いご要望がありましたが、既存のRustツールチェーンの制約のため躊躇されていました。これは特に、認証取得ならびにセーフティ/セキュリティ・クリティカルな組込ソフトウェア開発が困難でした。GNAT Pro for Rustにより、Rust採用を阻害していた要因を取り払い、最良なソフトウェア・ツールを使用した開発が可能となります。」と述べています。

AdaCoreについて

1994年に設立されたAdaCoreは、ミッション・クリティカル、セーフティ・クリティカル、かつセキュリティ・クリティカルなシステム向けにソフトウェア開発・検証ツールを提供しています。

長年にわたり、AdaCore製品を利用されているお客様は、セーフティ・クリティカルなアプリケーションを開発し、保守を継続されています。その分野は、商用航空機、自動車、鉄道、宇宙、軍事、航空交通管制、医療機器、財務サービスなどです。AdaCore社の顧客は、世界的に幅広い分野で増え続けています。詳細については、こちら（英語）をご覧ください。

AdaCore製品はオープンソースで、開発エンジニア自身が専門的なオンラインサポートを提供しています。同社の拠点は、ニューヨークならびにパリにあります。AdaCoreホームページ
※本資料は、AdaCoreのプレスリリースを意訳したものです。正確な内容については、原文こちらをご参照下さい。