AppSupportとは
Linuxプラットフォーム上でAndroidのアプリケーション(APK)を動作させることができるコンテナソリューションでOSをLinuxからAndroidへ移行することなくAndroidのアプリケーションを動かすことが可能になります。

主な特徴
- Androidアプリケーションとの互換性:
既存のAndroidアプリケーション(APK)を動かすことができます。
車載向けに限定せず、モバイルやタブレット向けも動かすことができ、独自のAndroidアプリケーションが動作可能です。
- Androidより少ないメモリサイズ:
Androidと比較して最大で約60%少ないメモリサイズとなっており、AppSupportのエンジンは最小で300M、完全な機能を持つ場合は600Mほど必要です。
メモリを動的に使用することが可能でアプリを起動させる必要がない場合にはAppSupportのリソースを開放することが可能です。
- ホストOSからの分離された実装:
LinuxベースのOSであれば実装が可能で、Android API – AOSP(CTS)と同様のAPIを使用可能しています。
移植するためにはLinuxカーネル、PulseAudio、wayland、グラフィックスドライバー、D-Bus、Systemd、LXCの情報が必要です。
メリット
- UI/UXデザインの拡張性:
Androidの採用時に多いプラットフォームの制約を受けずに自由にIVIを設計・デザインすることが可能です。
ネイティブとの連携も可能で、ドライバーディストラクション機能などをアプリ自体に手を加えることなく実現が可能です。
また、サードパーティのネイティブアプリを、IVIのデザインや設計に合わせることが可能で、Android純正のソフトウェアキーボードではなく、独自で選定した予測入力機能などを備えたものを使用することも可能です。
- 独自のエコシステム構築:
アプリケーションを仕向けやモデルごとに変更することで用途に適したアプリケーションのみ提供することが可能になります。
また、自社ブランドのアプリストアを運用/展開することによって、課金や広告配信など独自のバリューチェーンを提供することでユーザーへの新たな付加価値と収益モデルを構築することが可能になります。
アーキテクチャと運用イメージ


自社で自由に構築や設計が可能なホワイトレーベルのアプリケーションストアも合わせて提案が可能です
紹介動画